シェイプシフター
朝の通勤時や散歩の時、イヌの散歩をしている人に会うことが多い。毎日、様々な品種のイヌに出会う。考えてみると、この人間社会の中に、これ程、入り込んでいるイヌという動物というのは、どういう存在なのだろうか? 基は、1万5千年以上前に、タイリクオオカミ (Canis lupus)から派生した種で、学名を Canis lupus familiaris という。familiarisはラテン語で「家庭に属する」という意味。つまり、「ヒトの家に属するようになったオオカミ」という事。染色体数は78本。 イヌがヒトと共存するようになった理由として、次のようなことが考えられている。 ”イヌの特徴としてヒトと同じく社会性を持つ生き物であることが挙げられる。意思疎通をするための感情や表情も豊かで、褒める、認める、命令するなどの概念を持っている。ヒトに飼われているイヌは、人間の家族と自身を1つの群れの構成員と見なしていると考えられ、群れの中の上位者によく従い、その命令に忠実な行動を取る。この習性のおかげでイヌは訓練が容易で、古くからヒトに飼われてきた。”(ウィキペディアより)
ただ、「イヌ」といっても様々な形態のものがいる。これらが、同種なのは、互いに交配可能で生殖能力を持つ子孫を作るから。別名、「シェイプシフター(変身動物)」とも言われるように、小さなチワワから大きなセント・バーナードまで沢山の品種がいる。ジャパンケンネルクラブという団体が公認する犬種は331種もいるということである。遺伝子の働きとしては、どうなっているんだろう? 突然変異なのだろうか、それとも元々ある遺伝子の発現の問題なのだろうか? 哺乳動物でありながら、これ程のシェイプシフターは、他にはいないのではないだろうか。この変身ぶりも、人間社会に入り込んだ一つの理由ではないかと思う。変身することで、狩猟用、愛玩用、牧畜用、番犬など、多様な目的に利用されるようになったのではないかと思う。
こんなにも人間社会に深い関わりを持つイヌ達が、福島の原発周辺では置き去りにされてしまった。多数のイヌ達が、鎖につながれたままエサも与えられずに残されてしまった。残されたイヌ達からしたら、あの2011.3.11とはどんな日だったのだろう? また、その後の、信頼していたはずの人間達の行動をどのように見ていたのだろう? そして、どんな思いで、その後の運命を辿ったのだろう? 考えれば考えるほど、居たたまれなくなる・・・・・。

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